ママ(娘)と3歳のおしゃべりな男の子(孫)の会話から絵を描きました。
はじめて本を作りました。
娘が3歳の時の孫との会話を残してくれていて、ふたりの会話がおもしろく絵にしたいなぁと思っていました。
こどもからは教えてもらう事がたくさん。
固定観念とか知ってるつもりの知識とか見事にひっくり返してくれてやられます。このやられをとても幸せに感じます。
絵を描いている時には何を考えているのか、色や構図や表情や筆選びなどはもちろんですが、全然違う事もたくさん考えていました。
例えば両親の顔が浮かんだりしました。
父は昨年空へ旅立ちましたが、名古屋へ嫁ぐ朝に車で新大阪駅まで送ってくれた時間の事など。(なんで今思い出した?)と思いましたが、ありがとうとかなかなか言えないような言ったような、早く新幹線に乗りたいような乗りたくないような。もじゃもじゃした時間。あの時間は何度思い出してももじゃもじゃします。
中学校の体育の先生になりたかった私が急に美術の世界に行きたいと言った日の事や、ふわふわのベットを買ってくれた日に嬉しすぎて興奮して眠れなくて泣いて結局父のふとんで寝た事や、タイル施工をしている父と手を繋ぐとガサガサで大きかった事や、一つ思い出すとズルズルともうとりとめなく。
休憩にベランダに出てメダカに餌をやり植物に水をやり。隣の部屋から音だけ聞こえるオリンピック競技に興奮し(途中ドキドキして見れないのでちょうど良い)昼寝をし、連日そうめんを食べ、高校野球でたまに「おおっ!」と声を上げ、大谷君の速報はとりあえずチェックし、デコピンはしっかりチェックしほくそ笑み、そんな夏を過ごしていました。
絵を描く事ができる事に何度も何度も何度もありがたく思い、父母の子供に産まれて私がここにいる事に、大阪で育った私が名古屋で楽しく過ごせている事に、娘や息子や孫につながっている事に、何にもないいつもの普通と思っている時間の事や、明日がちゃんと来た事や、たくさん自分と話をしていました。
そしてちゃんと来てくれた秋にこの本が出来上がりました。ありがとうございます。
200冊限定B5(182mm×257mm)
表紙:布表紙+箔黒
本文:P52(作品25点)
質問:佐野双葉答え・見返し絵:佐野喜一
絵:井上えつ子
発行所:Pako Art
印刷・製本:㈱イニュニック
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