原田章生
- ecco inoue
- 17 時間前
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パコ絵画教室を10年前に一緒に作った原田章生先生についての話です。 今ではたくさんの先生方が講師としてパコの仲間になってくれましたが、始めた当初は原田先生とふたりでパコはスタートしました。

前回のコラム(パコ絵画教室)にも書きましたが、ふたりの隙間のタイミングが合ったのがとても大きいです。私はくじ運は悪いと思い込んで生きてきましたが、原田先生と知り合えた事はめちゃくちゃ運が良かったと思います。今では原田先生がいたパコを知らない生徒さんも増えてきたのでここでしっかり書いておきたいと思います。
原田先生は(以後原田君。そう呼んでいるので。)2年前より画家業に専念する為パコを外から見守ってもらい、たまにひょっこり現れてくれます。どうしても困った時に相談できるパコのCEOだと思っています(笑)。

Facebookが一番熱い頃、タイムラインに流れてきた作品を見て原田君を知りました。
かわいいだけではなくてデザインや色使いにもグッと来てフォローして繋がりました。ミュージシャンの活動もしていて、絵を展示する会場やお店でライブも行っていました。「絵を描いて音楽もしている人」というアーティスト。最初は絵に興味を持ちましたが、音楽もストライクど真ん中で驚きました。「こんなアーティストが東海圏におるのか!大発見だ!」と。
当時私は花屋の他、ライブバーBLUEFROGとカフェTREEFROGも運営していていました。色んなアーティストやミュージシャンにも出会う事が多かったのですが「凄いアーティスト見つけてしまった!」というのが第一印象です。
ライブと絵の展示をする告知ポスターを貼ってくれるお店を募集していたので、名駅と金山の花屋と大曽根のカフェとバーに貼れるので、そんな事ならお安い御用!と持って来てもらったのが初対面でした。ヘラヘラっと黄色の短パン姿でうちのカフェにやってきました。
Facebookはこんな繋がりが日々起こっていて、お店をやっていた私はあちこちから会いに来ていただき、毎日がお客さんやアーティストとの新しい出会いで溢れていてとても刺激的でした。今でも私を思い出してくれて連絡をもらえたりすると当時の笑い話ができて、お店をやって本当に良かったと思います。
原田君は豊橋出身という事もあり、当時豊橋方面でのライブ+展示が多かったので花屋のスタッフや友達みんなで豊橋まで遠征したり、原田君のお知り合いの方が大曽根のカフェまで来て下さったりと周りの人の輪も大きくなっていきました。これは本当に楽しかった!

BLUEFROGでも原田君のライブと絵の展示を企画したり、豊橋で一緒に絵の展示をしたり、クリスマスのイベントで原田君が歌い私がライブペインティングをするという企画も行ったりしました。
絵描きはどこかのグループに所属している人も多いのですが、私達はそれぞれ単独でどこのグループにも所属していなかったのでそこら辺が自由だったのもあります。
一緒に活動する事が多くなってきた私達に、長者町で大きな壁画の話が舞い込んで来ました。
この壁画はクライアントから「自由に描いて良いよ」という絵描きを最大に信用していただいたご依頼でした。原田君が動物を描き、私は背景と人間を描くという事を決めて、最初に壁に穴を開けてゾウが飛び出してくる事だけを決めました。その時のエスキースがこれです。

なんとなくゾウがいます。 これだけでスタートしました。まじかです。
これがこれです。 ひとりで描く時でももっとしっかりしたエスキースを描くのにふたりでこれはまあまあなかなかです(笑)。
一緒に制作できる日が少なく、原田君が描いた絵を見て私が次の展開の絵を描き、またその絵を見て次の思いついた絵を描くという、「そうきたか!」の繰り返しの制作でした。ほぼアドリブ。当時私は46歳、原田君は38歳。私の方がすっかりお姉さんなので一番高い(約16m(ビル5階)辺りは私が担当しました。お姉さん気質が顔を出し(実際弟が二人)、先に「高いところは無理ー(泣)」と言われてしまったので後には引けず。 足場に登る法律も厳しくなる前だったので装備も命綱2本で、制作時は落下防止ネットがあると下から確認できなくなるのでネット無し。本当のところめちゃくちゃのめちゃくちゃめっちゃくちゃ怖かったです。ふたりともホームセンターで買った地下足袋を履いています。
この壁画は1枚の写真に収まらないので長者町方面に行かれた際にはぜひ生で見て下さい。
「名古屋市中区錦2丁目6 長者町通ビル」
描いている経過をまとめてあります。 長者町壁画 https://tyoujyamachi.tumblr.com/

この制作をきっかけに保育園での壁画制作など他のご依頼などを受けるようになったりしました。この保育園の系列園4箇所に描かせていただきました。
原田君は豊橋での大きな壁画も数カ所描き、パコ講師と大人クラスの生徒さんで見に行くツアーを行いました。ツアー用にオリジナルのパンフレットも制作しました(笑)。 豊橋駅地下の壁画や、表浜海岸にある原田君デザインの「エールオブジェ」・豊橋garageでの展示・ビオ・あつみの52mの長ーーい壁画を見学。
豊橋駅地下の壁画は「いいポイント」に立つと飛び出して見えます。 表浜海岸に新設された原田章生デザインの雲型の大きなオブジェ「エールオブジェ」。NHKの朝の連続テレビ小説「エール」のロケ地にもなっている海岸。 豊橋garageでの展示とこのお店は雑貨や植物の展示も楽しい。 ビオ・あつみの長い壁画は驚きの52メートル!25mプール往復の距離! 時計が3つ書かれていて最初の時計から最後の時計まで10分の時差が描かれてあります。10分かけて見たらちょうど良い仕組み。逆走したら時間が戻る。こんなちょっとした面白をこそっと入れるのが原田作品。
名古屋にも壁画があります。北区の城北歯科の壁画。41号線を名古屋方面に走っていると黒川交差点の少し手前左側に見えます(笑)。(へたくそ説明笑) 城北歯科 名古屋市北区萩野通1丁目37
私の娘と孫は城北歯科近くに住んでいるので制作を見学に。この孫も今年は小3になります。四葉のクローバーが4つ隠されている壁画。この壁画だけでこの歯医者さんに通いたくなりますね。実際生徒さんの中にもこの歯医者さんに通われている声も聞きました。 この頃の原田君はガンガン壁画を制作していました。個展も年数回行いながらなのでほんとによくこれだけ制作できるなぁと感心するばかり。
そして!やっぱり神様は見ていた!と思ってしまう出来事が起こります! コツコツ制作を続け、コツコツ記事をアップし続けたインスタグラムが2年前位にいきなりバズり、この頃原田君はパコに来るたびに「いきなり一日数百人とかフォロワーが増えだしたんだけどなんなんだろう・・・」と。
瞬く間に海外に広がり数千、数万人、数十万人に原田君の作品が光の速さに乗るように知られていきました。この時間は今思い返しても興奮する時間で、彼の世界観を乗せたロケットがインターネットの光の線に乗って地球をぐるぐる回っているように感じました!
2Dの世界から3Dに飛び出したフィギア!大大大人気で抽選販売になるのですが(私もハズレ経験アリ) なんと!パコにグレーでピンクの王冠を被った子がいます!大興奮!
インスタグラム経由で海外のたくさんのギャラリーやコラボ企画の話が舞い込んで来て、マイアミでの大きなアートフェスタで作品を展示する事や、絵の作品から立体へフィギアを制作する仕事まで発展していきました。
おかげで私達もマイアミに同行したり、海外へ進出していく過程の時間を少し共有させてもらっています。
アメリカの入国審査が厳しい時期だったので無事入国時は力が抜けました。みんなで原田君をなんとなく一番心配していました(笑)。 私はツアコン並に旅行計画が大好物でこの回もパンフレットを制作しました(笑)。
東海圏だけではなく東京銀座の個展や福岡での個展など、国内のあちこちでのギャラリーから「個展をして欲しい!」と声がかかり今ではすっかり「画家 原田章生」ですが、実は音楽でも25歳の時にビクターからCDを出しているという実力の持ち主でCDも数枚リリースし、サウンドクリエーターとしてアーティストの楽曲アレンジ、ゲーム音楽なども制作しています。
長者町の壁画制作後PV制作をすべて一人で行いパラパラ動画で凄い作品を数週間で完成させました。これは鳥肌がでる程強烈に驚き感動しました!見てない人はぜひ観て下さい!これを楽曲制作から動画まで全部ひとりで!しかも初パラパラ動画作品!おいおい!
「ゾウの王様と天使の筆/原田章生」 ↓ここに制作時取材された記事があります。 http://tampen.jp/article/386 ↓なんと!この作品!スワヒリ語でも翻訳されてタンザニアの学校で使われています! https://worldtheater-pj.net/2020/03/22/tanzania-dubbing/
何度見たかわからないくらいですが、何度見ても何箇所もジンジンします。特に後半。長者町の壁画を掛け合いのように描いた事がきっかけでこんな素敵な作品ができるなんて、あの猛烈に怖い16mの高さに「あ、全然大丈夫」と言いながら登ったかいがありました。
この曲の入ったCDの制作時、私の娘の結婚が合わさり嫁ぐ娘に私が作詞した曲も作ってくれました。作詞なんてしたこと無かった私に「手紙を書く気持ちで書けばいいよ」と言ってくれて、素人の書いた作文をとんでもなく素敵な曲にしてくれました。今でもこの曲を聞くと色々な思いが込み上げて来ます。一生の宝物。
「泣き虫ヒーロー / 原田章生」 PVは私が作りました。20代のかわいい私もでてきます(笑)
あ、もう1曲。この曲のPVも作りました。
「カベミライ / 原田章生」
この3曲の他、全9曲入った貴重なCDアルバム「壁曲」はなぜか数枚パコに在庫がありますのでお声掛けを!他の曲もちょっと涙が出る曲や、気持ちが温かくなる曲や、(あ、これわかる・・・)な曲が入っています。歌声はいつも会う原田君と違う人の声に感じてしまうのは私だけでしょうか?(笑)
最後に入っている曲「BLUEFROG」は、ライブバーBLUEFROGをやっていた頃に作ってもらいました。

原田章生3rdアルバム『壁曲』
1.カベミライ
2.ゾウの王様と天使の筆
3.トマト
4.君のそばで
5.コート
6.トカゲ
7.目蓋のムシカゴ
8.泣き虫ヒーロー
9.BLUE FROG
壁画や絵の展示やイベントや曲や、「なげっこ絵本」という絵を1ページづつ絵を追加してなげっこしながら急に思いついて作ったしりとり絵本や(笑)、忘れちゃった事もたぶんもっとあるくらい(笑)たくさんコラボして来ましたが一番は「パコ絵画教室」を作った事です。
この絵本は1ページづつ交代で絵を追加して、やや大喜利的なしりとりにもなっているのですが、最後のページが最初に繋がるミラクルが偶然起こりふたりで湧きました(笑)私たちのコラボはアドリブ多めのミラクル多め(笑)見本1冊だけがパコにあります。
何も無い所から、0から1を作る事。実力を最大に信用している事。「おもしろい」が続く事。パコ絵画教室をはじめたきっかけは以前のコラムで書きましたが、大人になってできた気の合う仲間は本当に貴重で、たくさん話さなくてもだいたいの役割というか担当というか得意な事がふぁっとお互い分かるのは頼もしく、色々制作する過程はただただ面白い時間でした。
展示前には一日1枚、多い時は数枚同時という猛烈な数の作品を生み出して来ていますが、1枚1枚その時間をキャンバスに込めて、愛情を詰めて筆を持つ姿は誰かに届き、これからもどんどん届きまくる事だと勝手に誇りに思っています。 っとここまで改めて書いて見ると「原田章生」は凄いアーティストなのは間違いないのですが、出会った最初の頃に原田君が言った言葉があって、 「えっこさんも普通で良かった。」 私も原田君も「普通」。人と違う事をしよう、しなくちゃ、と特に絵を描いたり制作する人は通る時間があります。ありました。作品に意味や強いメッセージを込めなくてはと。 自分の「普通さ」と向き合うと楽になるというかやっとそこにいけたというか。ひっかかっていたものが無くなったというか。誰かが喜んでくれたら嬉しいというとてもシンプルな考えで、そこでさっき見つけた事を描いて見る。 私は原田君にこれを言われるまで全然意識もしていなかった事だけど、言葉にしてくれて凄く腑に落ちたのを覚えています。 腑に落ちたのと同時に「これで良かったんだ」と安心した事も覚えています。

約15年来の友達なので、まあー長文になりました(笑)。この15年間の私の面白いと思う事の中身は原田章生が相当量作ってくれたと思います。たまにおごってくれる私の自慢のズッ友です(笑)。今後も期待!(笑)。
延々と、脈々とファンが増え続けているインスタはこちら。作品購入は販売告知と同時に無くなるのでまるで嵐かスノーマンかキングヌーのライブレベルの人気作家です。














































































































































































